クラウドITサポートの特徴と導入のメリット

2025/8/20 2025/8/20

スータブル・ソリューションズサービス担当者

企業のIT環境は、ここ数年で急速にクラウド化が進んでいます。メールやファイル共有、業務アプリケーションの多くがクラウドサービスに移行し、従来のオンプレミス環境だけで完結する時代は終わりを迎えつつあります。

しかし、クラウドを導入すればすべての問題が解決するわけではありません。運用やセキュリティ、ユーザーサポートなど、新たな課題に直面する企業も少なくありません。そこで注目されているのが クラウドITサポート です。

本記事では、クラウドITサポートの特徴と導入メリットを詳しく解説し、中小企業から大企業まで活用できるポイントを紹介します。

1 クラウドITサポートとは？
2 クラウドITサポートの特徴
3 クラウドITサポートを導入するメリット
4 導入事例
5 クラウドITサポート導入時の注意点
6 まとめ：クラウドITサポートは企業成長の必須基盤

クラウドITサポートとは？

クラウドITサポートとは、クラウドサービスを中心とした企業のIT環境を運用・管理・最適化するために提供される支援サービスのことです。

従来のITサポートが「サーバーやネットワーク機器の保守」を中心としていたのに対し、クラウドITサポートは以下の領域をカバーします。

Microsoft 365、Google Workspaceなどクラウドツールの導入・運用支援
クラウドストレージやファイル共有システムの管理
VPNやゼロトラスト環境の構築・保守
アクセス権限管理やセキュリティ設定
バックアップと災害復旧対策
ユーザーからの問い合わせ対応（ヘルプデスク）

つまり、クラウドを中心としたIT環境を安全かつ効率的に運用するためのパートナーといえます。

クラウドITサポートの特徴

1. リモートでの迅速対応

クラウド環境はインターネット接続があればどこからでも管理できるため、サポート側もリモートで迅速に対応できます。拠点が多い企業やテレワークが多い企業に特に有効です。

2. サブスクリプション型サービスとの親和性

クラウドサービスは月額課金制が主流です。クラウドITサポートも同様に定額制で提供されることが多く、コスト管理がしやすい点が特徴です。

3. セキュリティを重視したサポート

クラウド利用における最大の課題はセキュリティです。多要素認証、アクセス制御、ログ監視などを実施し、情報漏洩リスクを低減します。

4. スケーラブルなサポート

クラウドの利用規模は企業の成長や事業展開に合わせて変化します。クラウドITサポートは、ユーザー数や利用サービスの増加に柔軟に対応可能です。

5. 最新技術の反映

クラウドサービスは頻繁にアップデートされます。サポート事業者は最新の機能や仕様変更に対応し、企業に最適な使い方を提案してくれます。

クラウドITサポートを導入するメリット

1. 運用負担の軽減

クラウドは便利ですが、ユーザー管理やアクセス制御、セキュリティ設定などの運用は手間がかかります。ITサポートを導入することで、担当者の負担を軽減できます。

2. セキュリティ強化

多要素認証（MFA）の導入
不審なアクセスログ監視
権限設定の最適化

といった施策を専門家が代行・支援してくれるため、安心してクラウドを利用できます。

3. テレワークへの対応強化

在宅勤務社員のVPN接続やクラウドアクセスのトラブルにも即対応可能。社員の働き方をスムーズに支えます。

4. コスト最適化

クラウドサポートは月額定額制のため、予算が立てやすく、社員の工数削減による間接的なコスト削減効果もあります。

5. システム停止リスクの低減

クラウド上の障害や設定ミスによるトラブルにも迅速に対応でき、業務停止リスクを最小限に抑えられます。

導入事例

事例①：小売業A社

課題：店舗ごとのデータ共有が煩雑で、ファイルのバージョン管理に失敗することが多かった
導入：クラウドストレージとクラウドITサポートを導入
効果：データを一元管理でき、どの店舗からも最新情報にアクセス可能に

事例②：製造業B社

課題：海外拠点とのやり取りが増え、セキュリティリスクが高まっていた
導入：ゼロトラストモデルとアクセス管理のサポートを契約
効果：不正アクセスを防止し、グローバルでも安全な業務環境を実現

事例③：サービス業C社（テレワーク中心）

課題：社員からのクラウド利用に関する問い合わせが急増し、情報システム担当者が対応しきれなかった
導入：外部クラウドヘルプデスクを導入
効果：問い合わせ対応時間が半減し、社員の生産性が向上

クラウドITサポート導入時の注意点

1. サポート範囲を確認する

セキュリティ監視まで含むのか、ヘルプデスク対応があるのかなど、契約内容を明確にしましょう。

2. セキュリティ体制を重視する

リモートでの管理が前提となるため、通信暗号化、多要素認証、操作ログの管理が整備されているか確認が必要です。

3. 契約形態を比較する

月額定額制
チケット制（件数ごと）
包括型契約

自社の利用状況に応じて選ぶことが大切です。

4. 実績を確認する

同業種・同規模でのサポート実績があるか確認しましょう。クラウド特有の運用に精通しているかが重要です。

5. 内製化とのバランスを取る

全てを外注するのではなく、一部は社内で対応できる体制を残しておくと柔軟性が高まります。

まとめ：クラウドITサポートは企業成長の必須基盤

クラウドITサポートは、

運用負担の軽減
セキュリティ強化
テレワーク対応
コスト最適化
業務効率化

といったメリットを企業にもたらします。

クラウド活用が進む中で、専門的な知識を持つ外部サポートの存在はますます重要になっています。自社の課題を整理し、信頼できるパートナーを選ぶことで、クラウドの利便性を最大限に活かし、企業の成長を支える基盤を構築していきましょう。

投稿者プロフィール

スータブル・ソリューションズサービス担当者: スータブル・ソリューションズは日々のITに関するQ&Aから、ITインフラ周りの構築・保守サポートまでワンストップで対応します。IT化の信頼おけるパートナーとして貴社に最適なソリューションを提案し、課題解決にオーダーメイド型のサービスを提供します。

【有資格】
■事業免許
総務省　届出電気通信事業者　A-10-3067号
 東京都公安委員会　事務機器商営業許可　第306660205689号
 東京都　産業廃棄物収集運搬許可　第13-00-119879号
 神奈川県　許可番号　01400119879号

■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証（登録番号 JUSE-IR-402）
情報処理支援機関「スマートSMEサポーター」（認定番号第16号-21100052(18)）