社内SEとは？仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説【未経験・転職向け】

2025/12/15 2025/12/15

スータブル・ソリューションズサービス担当者

社内SEとは、自社のITシステムを支えるエンジニア職です。SIerやSESのように外部顧客向けの開発を行うのではなく、社内ユーザーの業務をITで支援することが主な役割となります。「安定している」「ワークライフバランスが良い」と言われる一方で、「社内SEはやめとけ」といった否定的な声も見られます。本記事では、社内SEの仕事内容・年収・将来性、未経験からの転職可否、向いている人・向いていない人の特徴まで、転職検討者が知りたい情報を網羅的に解説します。

1 社内SEとは？
2 社内SEの仕事内容
3 社内SEの1日の流れ・働き方
4 社内SEの年収・待遇
5 社内SEのメリット・デメリット
6 社内SEはやめとけと言われる理由
7 社内SEに向いている人・向いていない人
8 未経験から社内SEになる方法
9 社内SEのキャリアパス・将来性
10 FAQ｜社内SEに関するよくある質問
11 まとめ｜社内SEは安定志向の人に向いた職種

社内SEとは？

社内SEの定義と役割

社内SE（社内システムエンジニア）とは、企業内部のIT環境を担うエンジニア職です。業務システムの運用・保守、ITインフラ管理、クラウドサービスの導入支援、セキュリティ対策など、業務内容は多岐にわたります。目的は新しい技術を開発することではなく、「ITを通じて事業を安定的かつ効率的に回すこと」にあります。

そのため、純粋な技術力だけでなく、業務理解力や社内調整力、コミュニケーション能力が強く求められる点が社内SEの大きな特徴です。

情報システム部（情シス）との違い

社内SEと情報システム部（情シス）は混同されがちですが、情シスは組織名、社内SEは職種名という違いがあります。情シスに所属する社内SEもいれば、IT企画部や総務部に所属するケースもあります。実務内容はほぼ同じで、求人上では同義として扱われることも少なくありません。

SIer・SESとの違い

SIerやSESは、顧客企業のシステム開発・運用を行うのに対し、社内SEは自社向けのみを担当します。納期プレッシャーや炎上案件が少なく、働き方が安定しやすい反面、最先端技術に触れる機会は限定的になりやすい傾向があります。

社内SEの仕事内容

システム運用・保守

社内SEの中核となる業務が、基幹システムや業務アプリケーションの運用・保守です。システム障害対応、定期メンテナンス、ユーザーからの改善要望対応などを通じて、業務が止まらない環境を維持します。

社内インフラ・ネットワーク管理

サーバー、ネットワーク、PC、アカウント管理なども重要な仕事です。近年はオンプレミスからクラウドへの移行が進み、AWS、Microsoft Azure、Google Workspaceなどを扱う社内SEも増えています。

ヘルプデスク・社内サポート業務

「PCが動かない」「システムにログインできない」といった問い合わせ対応も日常的に発生します。ITスキル以上に、非IT人材にも分かる説明力が評価される業務です。

ベンダーコントロール・要件定義

開発を外部ベンダーに委託する場合、要件定義や進捗管理、品質チェックを行うのも社内SEの役割です。プログラミングよりも管理・調整スキルが重要になります。

社内SEの1日の流れ・働き方

典型的な1日のスケジュール

朝は問い合わせ確認、日中は定例業務や打ち合わせ、トラブル対応、夕方に作業報告という流れが一般的です。突発対応はあるものの、計画的に動きやすい点が特徴です。

残業・休日対応の実態

障害発生時には残業や休日対応が発生することもありますが、常態化しているケースは少なめです。ただし、24時間稼働システムを持つ企業では注意が必要です。

リモートワークは可能？

クラウド活用が進み、リモートワーク可能な社内SE求人も増えています。一方で、物理機器管理がある場合は出社が必要になることもあります。

社内SEの年収・待遇

社内SEの平均年収

社内SEの平均年収はおおよそ400万〜600万円程度です。ITエンジニア全体の中では中間層に位置します。

企業規模別（中小・大企業）の年収差

中小企業では400万円前後、大企業や外資系企業では600万〜800万円を超えるケースもあります。福利厚生や安定性も企業規模により差が出ます。

年収を上げるためのポイント

IT企画、DX推進、マネジメント業務に関わることで評価されやすくなります。クラウド・セキュリティ分野の知識も年収アップに直結します。

社内SEのメリット・デメリット

社内SEのメリット

ワークライフバランスを保ちやすく、ユーザーとの距離が近いため、成果を実感しやすい点が魅力です。長期的に安定して働きたい人に向いています。

社内SEのデメリット

開発経験が積みにくく、技術力が伸びにくいと言われることがあります。また、裏方業務のため評価されにくいと感じる人もいます。

社内SEはやめとけと言われる理由

雑用が多いと言われる理由

ITに関することは何でも相談されやすく、業務範囲が広がりがちです。

キャリアが不安視される理由

専門性が分かりづらく、転職市場での評価に不安を感じる人もいます。

実際に向いていない人の特徴

技術を極めたい人、短期間で高年収を狙いたい人には不向きな場合があります。

社内SEに向いている人・向いていない人

社内SEに向いている人の特徴

安定志向で、人のサポートや調整業務が苦にならない人に向いています。

社内SEに向いていない人の特徴

最新技術を常に追い続けたい人や、成果を数値で評価されたい人には向きません。

未経験から社内SEになる方法

必要なスキル・資格

ITパスポート、基本情報技術者、ネットワーク・クラウドの基礎知識が役立ちます。

未経験可求人の探し方

自社IT担当やポテンシャル採用求人を狙うのが現実的です。

転職成功のポイント

業務改善経験やコミュニケーション力を具体的にアピールしましょう。

社内SEのキャリアパス・将来性

マネジメント職へのキャリア

情シス責任者やIT部門マネージャーとして組織を率いる道があります。

ITコンサル・DX推進への道

業務理解を強みに、IT企画やDX推進担当へキャリアアップするケースも増えています。

今後求められる社内SE像

単なる運用担当ではなく、事業成長に貢献できるIT人材が求められています。

FAQ｜社内SEに関するよくある質問

Q. 社内SEは本当に楽な仕事ですか？

常に楽なわけではありませんが、SIerと比べると働き方が安定しやすい傾向があります。

Q. 未経験・30代でも社内SEになれますか？

可能です。IT基礎知識と業務改善経験があれば十分にチャンスがあります。

Q. 社内SEは将来なくなる仕事ですか？

ITと業務をつなぐ役割は今後も必要とされるため、なくなる可能性は低いでしょう。

まとめ｜社内SEは安定志向の人に向いた職種

社内SEは、安定した働き方と事業貢献を両立できる職種です。未経験・転職でも十分に目指せるため、自分の志向と合うかを見極めたうえで検討しましょう。

投稿者プロフィール

スータブル・ソリューションズサービス担当者: スータブル・ソリューションズは日々のITに関するQ&Aから、ITインフラ周りの構築・保守サポートまでワンストップで対応します。IT化の信頼おけるパートナーとして貴社に最適なソリューションを提案し、課題解決にオーダーメイド型のサービスを提供します。

【有資格】
■事業免許
総務省　届出電気通信事業者　A-10-3067号
 東京都公安委員会　事務機器商営業許可　第306660205689号
 東京都　産業廃棄物収集運搬許可　第13-00-119879号
 神奈川県　許可番号　01400119879号

■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証（登録番号 JUSE-IR-402）
情報処理支援機関「スマートSMEサポーター」（認定番号第16号-21100052(18)）