冊子印刷のやり方を徹底解説|自宅プリンター・PDF設定・印刷会社での注文方法

冊子印刷とは?基本の仕組みと用途

冊子印刷の意味(中綴じ・無線綴じの違い)

冊子印刷とは、複数ページの文書を製本して小冊子として仕上げる印刷方法のことです。代表的な製本方法には以下の2種類があります。

  • 中綴じ:ホッチキスで中央を綴じる方法。パンフレットや説明書などページ数の少ない冊子に適しています。
  • 無線綴じ:背を糊で固める方法。書籍や分厚いマニュアルなど、ページ数が多い冊子に向いています。

よく使われるシーン(マニュアル・パンフレット・同人誌など)

冊子印刷は以下のようなシーンでよく利用されます。

  • ビジネス:業務マニュアル、社内資料、研修テキスト
  • 教育:レポート集、配布教材、論文集
  • 趣味・創作:同人誌、写真集、パンフレット
    印刷目的やページ数によって、自宅印刷か業者発注かを選ぶのが一般的です。

WordやPDFから冊子印刷する方法

Wordの冊子印刷機能の使い方

Microsoft Wordには「ブックレット印刷(冊子印刷)」の設定があります。

  1. Word文書を開き「ファイル」→「印刷」を選択
  2. 「設定」で「ブックレット」を選択
  3. 両面印刷を有効にして印刷
    この方法で、自宅プリンターでも簡易的な冊子を作成できます。

PDFを冊子印刷用に設定する方法(Adobe Acrobatなど)

PDFから印刷する場合は、Adobe Acrobat Readerの「ブックレット印刷」機能を利用します。

  1. PDFを開き「ファイル」→「印刷」
  2. 「ページサイズ処理」で「ブックレット」を選択
  3. ページ範囲や両面印刷を指定
    これにより、ページ順を自動で調整し、冊子形式で印刷できます。

ページ番号や余白設定の注意点

冊子印刷ではページ番号が正しく表示されるように設定することが重要です。また、綴じ部分を考慮して余白(内側余白)を広めに取ると読みやすく仕上がります。

自宅のプリンターで冊子印刷する方法

両面印刷の設定手順

自宅プリンターで冊子印刷を行うには両面印刷設定が必須です。プリンターが自動両面に対応していない場合は、手動で紙を裏返して印刷する必要があります。

ページ順序の設定(2アップ/ブックレット印刷)

ブックレット印刷では、1枚の用紙に2ページを縮小して印刷し、折りたたむことで冊子に仕上げます。プリンタードライバーの設定で「2アップ印刷」や「ブックレット」を選択しましょう。

ホッチキスや製本テープで簡易冊子を作る方法

印刷後は、中央をホッチキスで綴じる「中綴じ」や、背に製本テープを貼る「簡易無線綴じ」で冊子化できます。家庭用でも十分に実用的な冊子が作成可能です。

印刷会社に冊子印刷を依頼する方法

ネット印刷サービスの選び方(価格・納期・品質)

印刷会社に依頼する場合は、以下のポイントで比較しましょう。

  • 価格:少部数でも安価に対応できるか
  • 納期:即日発送や短納期に対応しているか
  • 品質:紙質やカラー精度、綴じ加工の種類
    代表的なネット印刷サービスには、ラクスル、グラフィック、プリントパックなどがあります。

入稿データの作り方(PDF/X-1a推奨など)

印刷会社に依頼する際は、データ形式に注意が必要です。多くの印刷会社は「PDF/X-1a」形式を推奨しています。文字化けやフォント崩れを防ぐため、必ずフォント埋め込み設定を行いましょう。

部数やサイズに応じたおすすめサービス

  • 小部数(~50部程度):オンデマンド印刷対応のサービスがコスト効率的
  • 大部数(100部以上):オフセット印刷を利用することで単価が安くなる
  • サイズ:A4、A5、B5など用途に合わせて選択可能

冊子印刷のよくあるトラブルと対策

ページが逆順になる・ずれる場合

印刷設定でページ順を誤ると冊子の順序が崩れます。プリントプレビューで確認してから印刷することが大切です。

余白が大きすぎる/文字が切れるときの解決法

余白が大きい場合は「余白なし印刷」を選択、逆に文字が切れる場合は「内側余白」を調整します。特に冊子の中央部分は紙が折りたたまれるため、レイアウトを確認しましょう。

表紙デザインの作り方と注意点

冊子には表紙デザインも重要です。印刷会社に依頼する場合は、表紙を1ページとしてデータを作成します。紙質やカラー設定も仕上がりに大きく影響するため注意しましょう。

コストを抑えて冊子印刷する方法

自宅印刷と業者依頼のコスト比較

  • 自宅印刷:インクや用紙代はかかるが、小部数なら安価
  • 業者依頼:初期コストがあるが、大部数なら単価が安い
    用途や部数に応じて、どちらが効率的かを判断しましょう。

小部数は自宅印刷、大部数は業者依頼が効率的

10部程度の少数なら自宅印刷で十分ですが、100部以上になると業者依頼の方が安く、品質も安定します。

無料ソフトやオンラインサービスの活用

冊子印刷用のページ並び替えを行う無料ソフト(Booklet Creatorなど)や、オンライン印刷サービスを活用することで効率的に冊子を作成できます。

まとめ

冊子印刷は自宅でも業者でも可能

冊子印刷は、自宅プリンターでも可能ですが、本格的な仕上がりを求めるなら印刷会社を利用するのがおすすめです。

用途や部数に応じて最適な方法を選ぼう

  • 自宅印刷:小部数・簡易冊子向け
  • 印刷会社:大部数・高品質仕上げ向け
    自分の用途や予算に応じて最適な方法を選び、見やすく美しい冊子を作成しましょう。

投稿者プロフィール

スータブル・ソリューションズサービス担当者
スータブル・ソリューションズサービス担当者
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【有資格】
■事業免許
総務省 届出電気通信事業者 A-10-3067号
東京都公安委員会 事務機器商営業許可 第306660205689号
東京都 産業廃棄物収集運搬許可 第13-00-119879号
神奈川県 許可番号 01400119879号

■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証(登録番号 JUSE-IR-402)
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