ITサポートサービスとは?企業のIT課題を解決!

企業のIT環境は日々高度化・複雑化しており、それに伴いトラブルの種類やリスクも多様化しています。自社内だけで運用・保守を賄おうとすると、専任スタッフの採用・育成コストや 24 時間体制の維持が重い負担となりがちです。そこで注目されるのが「ITサポートサービス」。外部の専門業者に運用監視や障害対応、セキュリティ対策などを一括で依頼することで、迅速なトラブル解決予防保守コスト最適化を同時に実現できます。

本記事では、主要なITサポートサービスの種類や特徴、導入事例、選び方のポイントを詳しく解説します。自社のIT運用に何が足りないのかを把握し、最適なサービスを選ぶ際の参考にしてください。

主要なITサポートサービスの種類

ITサポートサービスは大きく分けて「社内ヘルプデスク」「クラウドサポート」「セキュリティ対策」の3つに分類できます。それぞれ対応範囲や提供方法が異なるため、自社の課題に合わせて組み合わせるのが一般的です。

社内ヘルプデスク・クラウドサポート・セキュリティ対策

  • 社内ヘルプデスク
    社員からのPC操作やアプリケーション利用中の問い合わせに対応。リモート操作でのトラブルシュート、当日中の現地訪問サポートを含むプランが多く、社内利用者の「困った」を即時解消します。
  • クラウドサポート
    AWS、Azure、GCP などクラウド環境の設計・構築から運用・監視までを代行。オートスケール設定やコスト最適化、バックアップポリシー作成、障害時のフェイルオーバー対応など、クラウド特有の運用管理を専門チームが担います。
  • セキュリティ対策
    ウイルス対策、ファイアウォール設定、脆弱性診断、SIEM(ログ管理)といった機能を提供。24時間体制での不正アクセス監視やインシデント発生時の初動対応までを含め、情報漏洩やランサムウェア感染といったリスクを最小化します。

サービス提供会社の特徴と比較

サービス種別提供会社の特徴向いている企業
大手SIer系導入実績多数、全国対応、幅広い業務領域大規模・多拠点展開企業
MSP(マネージド)系中小~中堅向け、柔軟なプラン設計、迅速なサポートITリソースが限られる中小企業
クラウド専門クラウド環境に特化、最新技術を活用した運用自動化支援AWS/Azure移行や既存クラウド最適化を目指す企業

複数社から見積取得し「SLA」「対応速度」「24×365可否」「実績」「料金」を比較すると、自社環境にマッチするベンダーが見つかります。

ITサポートの導入事例と成功のポイント

ITサポートを導入する際には、目的を明確化し、社内体制との連携を図ることが成功の鍵です。以下に代表的な事例を紹介します。

コスト削減と業務効率化を実現した企業例

  1. 製造業A社
    • 課題:社内IT担当者2名では、3拠点のネットワーク障害に対応しきれず、月平均5件のトラブルが放置されていた。
    • 導入内容:MSP系ヘルプデスク+24時間監視プランを契約。VPN・ファイアウォール運用も一括委託。
    • 効果:トラブル件数が月1件以下に激減。障害復旧時間も平均2時間から30分に短縮。社内IT担当はDX推進や業務改善プロジェクトに注力可能に。
  2. 小売業B社
    • 課題:AWS環境の運用コストが高止まりし、運用自動化のノウハウ不足でスケール時のエラー頻発。
    • 導入内容:クラウド専門ベンダーによるコスト最適化診断+TerraformによるIaC化支援。
    • 効果:AWS月額利用料を30%削減。デプロイ手順を自動化し、スケールアウト時のエラー0件を達成。

適切なITサポートサービスの選び方

  1. 自社のITリソース可視化
    対応可能な社内要員数・スキル・稼働率を把握し、外注すべき業務範囲を明確化。
  2. 業務影響度の評価
    障害発生時の1時間あたりの機会損失額を算出し、SLAレベルを決定。
  3. ベンダー比較
    料金だけでなく「対応速度」「オンサイト可否」「レポート頻度」「過去実績」「認証取得状況(ISO 27001など)」を比較。
  4. パイロット運用
    小さな範囲で試験導入し、対応品質を評価。正式契約前に相互理解を深める。

まとめ:ITサポートサービスで企業のIT環境を最適化

ITサポートサービスは、トラブル対応の迅速化だけでなく、予防保守・セキュリティ強化・クラウドコスト最適化など、企業が求めるあらゆるITニーズに応えます。導入にあたっては、自社の現状と将来計画を踏まえた上で、以下のポイントを押さえましょう。

  • 対応範囲とSLAを明確化:何を、いつまでに、どのレベルで対応してほしいか
  • コストと効果のバランス:TCOを可視化し、投資対効果を評価
  • フェーズごとの見直し:一定期間ごとに成果を検証し、要件変更に応じた見直しを実施

適切なITサポートパートナーを選定し、社内IT負担の軽減と業務の安定化を同時に実現することで、企業の競争力向上とデジタル変革を加速させましょう。

投稿者プロフィール

スータブル・ソリューションズサービス担当者
スータブル・ソリューションズサービス担当者
スータブル・ソリューションズは日々のITに関するQ&Aから、ITインフラ周りの構築・保守サポートまでワンストップで対応します。IT化の信頼おけるパートナーとして貴社に最適なソリューションを提案し、課題解決にオーダーメイド型のサービスを提供します。

【有資格】
■事業免許
総務省 届出電気通信事業者 A-10-3067号
東京都公安委員会 事務機器商営業許可 第306660205689号
東京都 産業廃棄物収集運搬許可 第13-00-119879号
神奈川県 許可番号 01400119879号

■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証(登録番号 JUSE-IR-402)
情報処理支援機関「スマートSMEサポーター」(認定番号 第16号-21100052(18))